性行為における挿入時間について、男女間での理想や認識の違いは意外にも大きいことが調査で明らかになっています。
早漏や遅漏といった自身の射精タイミングに悩む男性も少なくありませんが、実際にはパートナーとの相互理解が性生活を豊かにする重要なポイントとなります。
この記事では、理想の挿入時間に関する調査結果をもとに、カップルがどのように早漏・遅漏に向き合うべきかについて考えてみます。
女性の理想の挿入時間
TENGAヘルスケアが2017年に実施した調査によると、20~60代の女性449名の「理想とする挿入時間」の平均は9.7分でした。
一方で、実際の挿入時間の平均は11.2分。
この結果から、多くの女性にとって理想の挿入時間は約10分前後であり、短すぎず長すぎないバランスが重要であることが分かります。
理想の挿入時間についての回答の詳細
- 1位:10分(20.9%)
- 2位:5分(18.9%)
- 3位:1分未満(12.9%)
約75%の女性が「10分以下」を希望する一方、30分以上の挿入時間を望む女性は全体の8%と少数派でした。
このデータから、多くの女性が短時間でも満足できることが読み取れます。
男性の挿入時間と自己評価
同じく、自身の射精タイミングを「正常」や「遅漏」などと自己評価した男性の挿入時間も調べられました。
- 正常:14.2分
- 多少遅漏:19.6分
- 遅漏:24.9分
- 非常に遅漏:30.7分
これらの結果から、男性が考える「適切な挿入時間」と女性の理想には明らかなギャップがあります。
男性はもしかすると「長く挿入するほど良い」と考えがちなのかもしれません...
早漏・遅漏セルフチェックと改善のポイント
早漏や遅漏の判断基準については、以下のポイントをチェック
- 早漏
挿入後1-2分以内で射精してしまうことが多く、パートナーが満足する前に終わってしまう。 - 遅漏
パートナーが疲れてしまうほど長時間挿入を続けても射精できない。
早漏の場合、呼吸法やペースの調整、適切なトレーニングを取り入れることで改善が期待できます。
一方、遅漏の原因としては不適切なマスターベーションが挙げられます。
特に腟内射精障害のリスクがある「強い刺激」に依存した方法を見直すことが重要です。
理想の挿入時間を考えるカップルのアプローチ
性生活において最も大切なのは、お互いが満足し合える時間を共有することです。
理想の挿入時間は個人差が大きいため、このポイントを心がけましょう。
- 率直にコミュニケーションを取る
挿入時間やペースについて話し合うことで、相手の希望を知り、理解を深められます。 - 質を重視する
挿入時間の長さ短さよりも、前戯や後戯を含めた全体の流れを意識することが重要です。 - セルフケアと適切なトレーニング
自身の射精コントロールを磨くことで、より良いパフォーマンスが可能になります。
まとめ 挿入時間を超えた満足感を大切に
性行為における満足感は、挿入時間だけで決まるものではありません。
互いの希望を尊重し、相手に寄り添うことが、充実した性生活を築くカギです。
早漏や遅漏に悩む男性も、過度に自己評価を下げず、パートナーとのコミュニケーションを通じてより良い関係を築いていきましょう。
調査データ:TENGAヘルスケア 2017年
https://tengahealthcare.com/special/report