近年、ネットで気軽に受けられる性格診断テストとして人気の「16Personalities」。
一方で、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)と混同されることも多く、違いを十分に理解しないまま利用している人も少なくありません。この記事では、16Personalitiesがどのようなものか、そしてMBTIとの違いを明確にした上で、その特性について詳しく解説します。
目次
16Personalitiesとは?
16Personalitiesは、個人の性格や思考傾向を分析し、16の性格タイプのいずれかに分類するオンラインテストです。
回答者が60問程度の質問に答えるだけで、自分の性格タイプや思考の特徴を把握できるため、手軽さから多くの人に支持されています。
特徴
- 手軽に受けられる
会員登録不要で無料。時間や場所を問わず簡単に受検可能。 - アルファベット4文字で結果表示
診断結果は「INTJ」や「ENFP」など、アルファベット4文字で表される形式を採用。 - 追加指標「-A」「-T」の導入
性格タイプに加え、「自己主張型(A)」か「神経型(T)」かという追加的な傾向を表示。
このテストは、就職活動や転職活動における自己分析ツールとしても人気があり、自分の性格を簡単に把握できるため、多くの人が利用しています。
MBTIとの違い
16Personalitiesは、MBTIに似た形式で結果を示しますが、両者は異なる背景と目的を持っています。その違いを以下にまとめます。
理論的背景
- MBTI
MBTIは、スイスの心理学者カール・ユングが提唱した「心理学的類型」を基に、イザベル・ブリッグス・マイヤーズとキャサリン・クック・ブリッグスが開発した性格検査です。
ユングの理論を実践的に応用し、個人が自己理解を深め、成長や他者理解に活用することを目的としています。 - 16Personalities
一方、16Personalitiesは「ビッグファイブ」と呼ばれる性格理論を採用しています。
この理論では、性格を5つの要素(外向性、神経症傾向など)で測定するアプローチが基盤となっています。
診断の方法と目的
- MBTI
MBTIは、資格を持つ専門家による診断が必須であり、単なる性格分類ではなく、個人が自己の心理的傾向を深く理解するためのツールです。
ネット上で簡単に受けられるものではなく、診断後にはフィードバックを通じた深い理解が求められます。 - 16Personalities
ネットで気軽に受けられる性格診断テストであり、正確性よりも簡便性が重視されています。
また、診断結果の解釈は利用者自身に委ねられるため、結果の活用には自己判断が必要です。
結果の表示形式
両者ともアルファベット4文字(例:INTP、ESFJ)で結果を示しますが、16PersonalitiesはMBTIを模倣した形式を採用しています。
ただし、質問内容や計算方法は異なり、MBTIの公式理論とは無関係です。
16Personalitiesの利用方法と注意点
利用方法
16Personalitiesは、自己分析の第一歩として役立ちます。
結果を通じて、自分の思考パターンや行動傾向を知り、仕事や人間関係におけるヒントを得ることができます。
注意点
- 結果を鵜呑みにしない
診断結果を固定的に受け止めると、「自分はこのタイプだからこうあるべき」と思い込み、本来の可能性を狭めてしまう恐れがあります。 - 自己成長に繋げる意識を持つ
あくまで参考情報として活用し、自分の強みを伸ばし、弱みを克服するための材料として用いることが重要です。 - 正式なMBTIと混同しない
MBTIは専門的なツールであり、16Personalitiesとは目的も精度も異なります。
自己理解を深めたい場合は、MBTIの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
16Personalitiesは、自己分析を手軽に始めるための便利なツールです。
ただし、MBTIと混同しないよう注意が必要であり、深い自己理解や他者理解を目指す場合は、MBTIの公式診断を受けることが推奨されます。
16Personalitiesの結果は、あくまで自己理解の一助として活用し、自分自身をより良く知るための第一歩としましょう。
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